現在はメカニックではなく、コントローラーという役職で働いています。
お客様の車両が入庫したら、どのメカニックにその整備をしてもらうか考える仕事です。
メカニック個々のスキルやキャリアを見極め作業にかかる時間を想定し、トラブルなどがあればアドバイザーと相談して段取りを決めます。
そして明確な方針を決めていくことが求められるとても重要なポジションです。
また、メカニックの作業が終わった後の完成検査という、出来栄えのチェック、お客様に納車できるように車両がまとまっているかを検査します。
その他にも新車が東雲サービスセンターIに入庫したら、傷のチェックをしてメーカーにレポートをあげたり、難解な診断やトラブル案件をメーカーにレポートをあげて技術的なサポートの情報をもらったりと、多々あります。
メーカーとのやり取りはすべて英語なので、非常に難儀しています。
もともと外車のディーラーで働きたいと考えていました。
他の外車ディーラーの見学にも参加しましたが、いまいちパッとせず…
そんな中コーンズ・モータースの会社見学と1次試験の案内があったので、ダメもとで参加しました。
超高級ブランドの車両しか取り扱いがないので、とても敷居が高いと感じていましたが、「もうここでダメだったら1から就活を考えよう…」と思い、精一杯努力しました。
ロールス・ロイス東京のアフターサービスは自分が回している!と自負して日々取り組んでいることです。
たくさんの整備待ちの車両で工場がいっぱいになっても、自分の動きとチーム一丸となって目の前の仕事を一つ一つ消化していくことで、「回してる感」を感じられるところです。
もちろん自分一人だけの力ではありません。
逆に仕事が滞留して何をやってもうまくいかないときも多々あります。
その繰り返しが自分の成長につながり、チームの発展につながると信じて仕事ができる環境があることが大事だと感じます。
メカニックだったころを振り返ってみても大変な思いはたくさんしましたが、つらいとか厳しい、などネガティブな思い出はあまりありません。
今では作業待ちの車両が溜まっていったり、自分の仕事が溜まっていくことにすごくストレスを感じるので、そういう状態になった時はつらいです。
そんな中でも達成しなければいけない数字や目標もあるので、プレッシャーに感じることはあります。
私がメカニックだったときに、どうしても直らない走行中の風切音の修理がありました。
上司と毎晩遅くまで残業をして診断し、3週間くらいたったある日、一緒に見ていてくれた上司がなんでもないところのグロメットの取り付けを修正したら直った。ということがありました。
毎日同じ車両と向き合い、神経が擦り減っていく感じがしましたが、「直って良かった」と思うところと、「自分で直せなかった」という悔しさが残る苦い思い出です。
メカニックだったころは同じ作業をすることがあるので、時間短縮や効率アップを考えていました。
「この前は2時間かかった作業が今回は1時間で出来た」「前回は苦戦した作業が今回はすんなり終えられた」等、明確に成長が感じられて楽しかったです。
はっきり言って専門学校で習うことはほとんど役に立ちません。(個人差もあると思いますが)
私は学生時代に自分でバイクの整備をしたりしていたので、工具の扱いには慣れていましたが、新入社員で工具が扱えている人材はほとんどいません。
そういったところでは役に立ったなと感じます。
あとは縦社会の中で生活することや、挨拶、礼儀、常識的な立ち振る舞いが部活やアルバイトで養われていたと思うので、先輩方にも可愛がってもらえていた方かな?と感じます。
ロールス・ロイス東京は非常に少人数でチームを形成しています。ですから、一人一人のコミュニケーションが深くなっていきます。
その中で日々仕事をしているので、良い信頼関係や雰囲気が作れていると感じます。特にメカニックは若い世代が多いので、休憩時間などは楽しく会話をしています。
「人に動いてもらうには自分が一番動く」です。
立場上ですが仕事の指示をしたり、雑務のお願いをすることも多々ありますが、清掃一つとっても指示をするだけなら簡単です。
しかし、自ら率先してやることによって、「自分もやらなきゃな」とか「やってくれてるから今度は自分もやろう」ってまわりにも思ってもらえればいいなぁと思って働いています。
チームの成熟です。前述しましたが、年齢もチーム的にも非常に若く、一人一人の成長とともにチームをこれからまだまだ発展させていきたいと考えています。
不安なことや、やらなければいけないこともたくさんあるかと思いますが、学生生活を充実させてください。
遊びも勉強もバイトも恋愛も、学生時代にしかできないことがたくさんあると感じています。社会人になっていろんな経験があった方が後々役に立つこともあるので、悔いの無いよう毎日を送っていただければと思います。