基本的には「車を売る、買い取る、点検などアフターサービスのご案内、新モデルや中古車の乗り換え車両のご提案」の流れを繰り返しています。
ショールームでのご対応はもちろん、書類の作成などの事務的な業務も行います。
就職活動時は自動車業界に絞っていたわけではなく、自分の英語力を活かすため外資系企業や旅行会社、ホテル業界を中心に見ていました。
コーンズも初めは輸入雑貨を扱うトレーディング部門を志望していましたが、会社説明会で美しいフェラーリの車両を目の当たりにしてから自動車部門に興味を持ち、セールススタッフとして採用して頂きました。
今振り返ると、あの瞬間こそ人生が180度変わる瞬間でした。
初めてフェラーリをご購入される方で、新車をご注文されたお客様のご納車の際はとてもやりがいを感じます。
フェラーリの新車は短くてもオーダーから約1年はお待ち頂くにとなりますので、お待ち頂いている間にフォローアップのお電話をしたり、車両が生産されている状況をご報告したりと、お客様と一緒に私も車両の完成を心待ちにしている状況になります。
初めてお会いした時や商談時には少し厳しいお顔をされていても、ご納車の際には楽しそうな表情で、興奮を隠しきれないくらいわくわくして頂けるのがとても嬉しく感じます。
様々なお客様がいらっしゃるので、ベテランのセールススタッフに担当してもらいたいという要望をお持ちの方もいらっしゃいます。
フェラーリというブランド力に対し、それ相応の対応を期待するお客様の気持ちはとても良く分かるのですが、お話しもしないうちに「ベテランのスタッフはいないのか」と言われた時は悲しい気持ちになりました。
しかし、そのようなことよりも、「フェラーリは初めてで不安だったが、女性ならではの視点や話しやすい雰囲気に安心した」と言っていただけることの方が多く、今はそれが私の強みであると感じています。
私の初めてのお客様は外国人のお客様でした。大学で学んだ語学を活かして車両の説明やオーダーの手順、注意事項などをご説明し、ご理解頂いた上でオーダーを獲得。長いウェイティング期間には何度もメールを送り、細かな車両の状況説明やご納車の手続きを進めました。
無事にご納車まで済み、イベントにご参加頂いた時のことですが、インストラクターの指示に従ってサーキットを走行するイベントだったため、ほぼ1日中付きっ切りでサーキット走行中も同乗して通訳をしました。
激しくサーキットを走行する車内で必死に重力に耐えつつ、少し車酔いをしながら通訳をしたので体力的にはきつい1日となりましたが、お客様にはとても喜んで頂き、「あなた無しではコーンズから車を買うこともなかっただろうし、素晴らしいイベントをこんなに楽しめなかっただろう」と言って頂きました。
私もとても嬉しく、頑張った甲斐があったとやりがいを感じました。
取り扱いブランドがハイブランドであればあるほど高品質な接客対応が求められると思います。人として基本的なことですが、正しい言葉遣いや姿勢、身だしなみ、ご挨拶やお礼などの礼儀についてとても気を遣うようになりました。
簡単なように思えるこの点を常に意識して行動することは実はとても大変なことだと思います。
大学時代に培った英語力は外国人のお客様を何人か担当させて頂いていますので活きていると思います。
ホテルや少し高級なレストランでアルバイトをした経験も姿勢や身だしなみを整える面で活かせているかと思います。
芝フェラーリチームは比較的自由な環境で、私が入社した当時も自分から学びたいと思ったことや、経験してみたいと思ったことを伝えると研修として実現するなど、学びやすい環境だと思います。
大切なのは自分から学んでいく姿勢と、周りの先輩方に対する礼儀です。
皆さん忙しくしてはいますが、質問したら優しく教えてくれる先輩方ばかりです。
お客様はもちろん、職場の皆さんに対しても信頼関係を大切にしています。
一つ一つの仕事を責任を持ってやり遂げたり、小さな口約束でも守るよう努力したり、小さなことの積み重ねが大きな信頼を築くと思います。
セールスなのでより多くの車両を売っていくこと、管理顧客が多くなる中でお客様の信頼を失わず、良い関係を築いていけるように定期的なコンタクトを有効にしていくことの2点です。
自分が好きなことや求めているものを分析して、自分にとってライフワークバランスの取れる職場を見つけられたら良いのではないかと思います。
頑張って下さい。